CRCの仕事内容について（臨床工学技士の場合）

所持している資格や学歴によって、治験コーディネーター（CRC）の仕事内容が変わることは基本的にはありません。看護師、臨床検査技師などの医療資格をお持ちでも、理系の大学院を卒業されていても、治験コーディネーター（CRC）として携わる仕事内容は同じです。

治験コーディネーター（CRC）の仕事内容はこちら
https://crc-bank.com/shigotonaiyou
（CRCの仕事内容）

臨床検査技師をお持ちの臨床工学技士（ダブルライセンス）の方もいらっしゃると思いますが、臨床検査技師の資格を持っていても、臨床工学技士としての仕事内容が変わらないと同じです。

ただし、機械に詳しい臨床工学技士は医薬品よりも医療機器の治験に携わる機会が増える可能性があります。また、同じように透析の経験が豊富な臨床工学技士は腎臓領域の治験に携わる機会が増える可能性があります。

とはいえ、臨床工学技士が得意としていない呼吸器や脳神経などの治験に携わる場合も十分に考えられますので、治験コーディネーター（CRC）になった後は所持している医療資格に関係なく、幅広い領域に携わる心構えしておかれると良いと思います。


以下の記事もご参考にしてください。
https://crc-bank.com/mmkougakugishinokyuujin
（臨床工学技士のCRC未経験者の求人募集）
https://crc-bank.com/kougakugishityuui
（臨床工学技士がCRCへ転職する際の注意点）
https://crc-bank.com/seikoujirei?se=&gu=&shikaku=%E8%87%A8%E5%BA%8A%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E6%8A%80%E5%A3%AB&page=
（臨床工学技士出身のCRCの転職成功事例）
https://crc-bank.com/crcnokyuuryou#a17
（臨床工学技士からCRCへ転職したときの年収）
https://crc-bank.com/crcninaruniha#a10
（臨床工学技士からCRCになる）

MEの資格を持つCRCは、特に医療機器を用いる治験や、高度な医療知識を必要とする治験において強みを発揮できます。

CRCにおけるMEの強み

MEの資格を持つCRCは、以下の点で強みを発揮できます。

◆ 医療機器に関する深い知識: 人工心肺装置、人工呼吸器、血液浄化装置など、MEとして培ってきた医療機器に関する専門知識は、医療機器を用いる治験において非常に役立ちます。機器の操作方法、メンテナンス、トラブルシューティングなど、幅広い知識を活かすことができます。
◆ 生理機能に関する知識: MEは、人体の生理機能に関する深い知識を持っています。治験において、被験者の状態を評価したり、副作用を判断したりする際に、生理機能に関する知識は大いに役立ちます。
◆ 臨床経験: 病院での臨床経験は、被験者とのコミュニケーションや、医療従事者との連携において役立ちます。特に、集中治療室や手術室など、高度な医療現場での経験は、CRCとして働く上で大きな強みとなります。
◆ 医療安全への意識: MEは、医療機器の安全管理や、医療安全に関する教育を受けています。治験においても、被験者の安全を第一に考え、適切な対応を行うことができます。

CRCにおけるMEの具体的な仕事内容

MEの資格を持つCRCは、以下のような業務に携わることが考えられます。

◆ 医療機器を用いる治験のサポート: 医療機器を用いた治験において、機器の操作、メンテナンス、トラブルシューティングなどを担当します。また、治験責任医師や治験分担医師に対して、機器に関する技術的なアドバイスを行うこともあります。
◆ 高度な医療知識を必要とする治験のサポート: 循環器系、呼吸器系、腎臓系など、MEの専門知識が活かせる領域の治験において、被験者の状態評価や副作用の判断などをサポートします。
◆ 治験で使用する医療機器の管理: 治験で使用する医療機器の選定、導入、管理、メンテナンスなどを担当します。
◆ 治験参加者への説明: 治験で使用する医療機器について、治験参加者に対して分かりやすく説明を行います。
◆ 治験データの収集・管理: 治験で得られたデータを収集し、管理します。特に、医療機器から得られたデータは、正確な管理が求められます。

MEの経験が活かせる治験領域の例

◆ 循環器領域: ペースメーカー、ICD、人工心肺装置などを用いた治験。
◆ 呼吸器領域: 人工呼吸器、酸素療法機器などを用いた治験。
◆ 腎臓領域: 血液透析装置、腹膜透析装置などを用いた治験。
◆ 糖尿病領域: 血糖測定器、インスリンポンプなどを用いた治験。
◆ 画像診断領域: MRI、CT、超音波診断装置などを用いた治験。

MEからCRCへのキャリアチェンジのメリット

◆ 臨床経験を活かせる: MEとして培ってきた臨床経験を、CRCとして活かすことができます。
◆ 専門性を活かせる: 医療機器や生理機能に関する専門知識を、CRCとして活かすことができます。
◆ キャリアの幅が広がる: CRCとして経験を積むことで、その後、CRA（Clinical Research Associate：臨床開発モニター）や、治験関連企業へのキャリアチェンジも視野に入れることができます。

まとめ

MEの資格を持つことは、CRCとして働く上で大きな強みとなります。医療機器に関する深い知識、生理機能に関する知識、臨床経験、医療安全への意識など、MEとして培ってきたスキルは、CRCの業務に大いに役立ちます。