治験コーディネーター(CRC)の応募先の選び方

治験コーディネーター(CRC)の応募先の選び方

治験コーディネーター(CRC)の応募先を、どのように選べば良いかを解説します。

「治験コーディネーター(CRC)へ転職する決意はできたけど、どこへ応募すれば良いか分からない」と悩んでいる人が多いようです。

「最初に見つけたらから」「なんとなく」などの曖昧な理由で応募先を決めてしまうと、転職に失敗する可能性が高くなります。最悪の場合は、早期退職なんてことになってしまう場合も・・・・。

そうならないように、応募先をどのように選べば良いか、徹底的に解説します。

応募先の選び方

求人状況求人状況から応募先を選ぶ

求人が発生していないと応募したくてもできません。
求人を探している女性

求人状況から応募先を選ぶ方法について説明します。

まずは、応募できそうな求人があるかを調べましょう。そして、応募できそうな求人が見つかったら、次に募集人数と応募条件を確認しましょう。

応募条件が自分の経歴に合致している場合は、選考方法を確認して、およそのスケジュールを把握します。

求人の有無 募集人数 応募条件 選考方法

1求人の有無(SMO・病院)

求人が無い場合は当然ですが応募ができません。まずはどのSMOや病院が求人を行っているかをきちんと調べましょう。

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CRCの求人検索
CRCの応募先選びのアドバイス1
求人の有無は日々変わるため、正確に知ることは難しいです。仮に毎日、求人サイトをチェックしていたとしても、新しく発生した募集が掲載されていなかったり、募集が終わった求人が掲載され続けていたりすることもあるため、応募者が混乱してしまうこともあるようです。

2募集人数(SMO・病院)

何名の募集かを調べます。募集人数が多いほど、内定を取れる確率が高くなります。事前に人数を把握できると戦略的に転職活動を行えるため、治験コーディネーター(CRC)への転職を成功させやすくなります。

CRCの応募先選びのアドバイス2
募集人数が5名と1名では、受かりやすさが大きく変わります。募集人数が多い求人は、内定を取りやすい状況と言えるため、不利な条件の応募者にとっては大きなチャンスと言えます。

逆に募集人数が少ない場合は内定を取れない可能性が高くなるため、応募先を増やすなどの対策が必要になります。

3応募条件(SMO・病院)

  • 医療資格の種類

求人票の必要な資格の欄に自分の医療資格が記載されているかを確認します。病院の場合、応募資格が薬剤師などに限定されていることが多いようです。

また、管理栄養士は応募できる求人が限られるため、念入りにチェックしておきましょう。

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  • 年齢

一般的には治験コーディネーター(CRC)未経験者は30~39歳前後まで、治験コーディネーター(CRC)経験者は45~55歳ぐらいまでが選考に通過しやすいようです。

ただし、年齢が高くても管理職経験があるなどご経歴が優秀な場合や、応募者が少なく採用に困っているエリアでは応募できることがありますので、事前に問い合わせて確認されると良いでしょう。

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  • 臨床経験年数

応募条件として臨床経験2年以上、もしくは臨床経験3年以上としているところが多いようです。

ただし、一部の病院・SMOでは臨床経験2年未満でも応募を受け付けていることもあるため、臨床経験が2年未満の場合は事前に問い合わせて、応募できるかどうかを確認しておきましょう。

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  • CRC経験

応募条件が治験コーディネーター(CRC)経験が●年以上となっている場合、未経験者は応募できません。別の求人を探しましょう。

  • 研修場所、研修期間

多くのSMOの場合、入社時に本社で研修を行います。研修の期間はSMOによって異なり、短い場合で1泊2日、長いと3週間に及ぶこともあります。

この研修への参加は必須となっていることが多いため、自宅から通えないエリアで研修が行われる場合、宿泊して対応する必要があります。もし、育児などの事情で宿泊できない場合は応募できません。

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大手SMOの導入研修の場所・期間
企業名 研修場所 期間
EP綜合 東京と最寄りの支店 3~4週間(東京で1週間、最寄りの支店で2~3週間)
シミックヘルスケア・インスティテュート 東京 2~3週間
ノイエス 東京 1~2週間
アイロムEC 最寄りの支店 3日
アイロム 最寄りの支店 3日

CHECKコロナの影響により東京で研修を行わない応募先が増えています。

コロナ以降はWEB会議システムを利用して、東京ではなく所属の支店や自宅などで研修を行う応募先が増えています。そのため、東京で研修を受けられない人も選考に通過できる可能性があります。

CRCの応募先選びのアドバイス3
宿泊して研修への参加が難しい場合は、住居から通える範囲で研修を行っている求人を探す必要がありますが、地方に住んでいる方にとって自宅から通える場所で研修を行っているSMOを探すことが困難な場合が多いようです。
CRCの応募先選びのアドバイス4
育児中であっても期間が短ければ宿泊できるという方も多いようです。その場合は、宿泊期間が短かったり、研修を何回かに分けて行っていたりするSMOを選んで応募されると良いでしょう。

4選考方法(病院・SMO)

  • 試験の有無

多くのSMO・病院は選考の途中で試験を行います。試験は性格を調べるものと、知能や知識を問うものに分かれます。その他にも作文やレポートの提出を求めるSMO・病院もあります。

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CRCの試験の種類
CRCの応募先選びのアドバイス5
精神に問題を抱えていたり、個性が極端に強かったりする方は、性格を調べる試験を受けることに対して抵抗を持っていることが多いです。

また、勉強に苦手意識があったり、試験を長い間受けていなかったりする方は、知能や知識を問う試験を行うSMO・病院への応募を躊躇する方がいらっしゃいます。

  • 面接回数

中途採用の場合、SMO・病院は内定を出すまでに1~3回の面接を行いますが、応募者は面接回数が少ないほうを優先的に選択することが多いようです。

在職中の方は面接を受けるために有給を取得したり、シフトを変更したりするなどのスケジュール調整をする必要があるため、面接の回数が少ないほうが無理なく転職活動が行えると言えます。また、選考の結果が早く分かるため、転職活動の見通しが立てやすくなります。

面接が複数回あるほうが多くの情報を得られるため、応募先をじっくりと選びたい方にとっては良い面もあると言えますが、そのような応募者は非常に稀です。

面接回数が1回の場合が多いSMO
EP綜合

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CRCの面接の回数

会社・病院会社・病院概要から応募先を選ぶ

規模が大きくて、安定していて、成長している会社が良いですね。
病院概要

自分に適した会社や病院をどのように見つければ良いのでしょうか?

こちらでは、応募予定の会社・病院について、前もってチェックしておきたい5つの項目を解説します。事前にチェックをしておけば、自分に適した会社・病院かどうかが分かるはずです。

規模 事務所の有無 担当エリアのCRC数 将来性、成長性 雰囲気

1規模(SMO・病院)

規模は基本的には大きいほど良いと言えます。特に治験コーディネーター(CRC)未経験者にとっては、小さい規模のSMO・病院を選ぶ必要性は低いと言えます。なぜなら、労働条件や福利厚生、教育体制など多くの面が規模の大きさに比例して良くなるからです。

ただし、治験コーディネーター(CRC)経験者の方にとっては規模が小さいSMOへ転職したほうが「給料が上がる」「役職があがる」など労働条件が良くなる場合があるため、規模が小さいSMOを狙う選択肢もあると言えます。

病院の場合は規模が大きくても雇用形態が非正規になったり、福利厚生が制限されたりする場合があるため注意が必要です。

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SMOランキング

2事務所の有無(SMO)

自宅から通える範囲に事務所があるほうがおすすめです。治験コーディネーター(CRC)は担当施設へ直行直帰することが多いため、事務所へ通う頻度は少ないです。

とは言え、自宅から通える範囲に事務所があると、そこで打ち合わせや事務作業などができるため、自宅から近い場所に事務所はあったほうが利便性は高いと言えます。

3担当エリアのCRC数(SMO)

担当するエリアの治験コーディネーター(CRC)数は多いほうが良いと言えます。なぜなら、色々な先輩から指導を受けられるうえに、急な休みなどの時にもスムーズに応援が来てくれる可能性が高くなります。

逆に治験コーディネーター(CRC)数が少ないと、教えてもらう先輩が限られてしまうため、治験コーディネーター(CRC)としてのスキルアップが滞ってしまったり、急な退職者が出た時に、業務量の増加に対応できなかったりします。

4将来性、成長性(SMO)

順調に成長している会社は、将来性があると言えるためオススメできます。逆に業績不振のため規模が縮小している会社は、将来的に労働環境が悪化したり、最悪の場合は会社が消滅したりする可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。

CHECK成長しているSMO一例

EP綜合
クリニカルサポート

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SMOランキング

5雰囲気(SMO・病院)

職場の雰囲気は主に所属企業、担当施設、上司の3つによって変わると言えます。雰囲気は保守的、自由、効率的、まったりなどがあり、それぞれに一長一短があります。

上司は選べないことが多いですが、応募先は選べるため事前に雰囲気を知っておくと、自分の性格に合った応募先を知ることができます。

職場の雰囲気を知りたい方はこちら
転職相談

労働条件労働条件から応募先を選ぶ

給料が高くて、休みが多くて、残業がなくて、家から近い・・。
残業が多くて疲れている治験コーディネーター(CRC)

応募先を選ぶときに、一番気になるのは労働条件です。特に複数の応募先がある場合は、より良い条件のところで働きたいと考えている応募者は多いようです。そのような応募者の要望を受けて、会社や病院は様々な福利厚生の制度を積極的に導入しています。

こちらでは主に6つの項目に分けて、どのような労働条件の違いがあるか徹底的に解説します。

「しっかりとした教育を受けたい」「正規雇用で働きたい」「土日に休みたい」「なるべく残業が避けたい」「育児と仕事を両立したい」など、応募先の労働条件が自分の希望に合っているかをチェックしておきましょう。

給料 休日・残業 通勤時間、通勤手段 福利厚生 雇用形態 教育研修

1給料(SMO・病院)

  • 初年度給与の高さ

初年度の給与は転職先を選ぶ際に重要な要素となります。前職の年収を維持したいと考える応募者も多いようです。SMO・病院によって提示される給与は異なるため、事前にある程度の把握ができると、無駄の少ない転職活動ができると言えます。

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  • 給与の上昇幅

給与は初年度の金額だけではなく、上昇幅も考慮しましょう。特にSMOは病院と異なって、給与の上昇幅が大きい場合が多いです。

仮に初年度の給与が低くても上昇幅が大きければ、長期的に考えればもらえる金額は多くなります。目先のことばかりではなく、長期的な視野で応募先を選択することも大切です。

  • 各種手当(家賃・住宅補助、扶養・育児、CRC認定、医療資格など)の有無

一人暮らしをされている方は、家賃手当や住宅補助の分だけ給料が上乗せされることになります。他にも、扶養家族がいらっしゃる方は扶養・育児手当、CRC認定やGCPパスポートなどのCRCに関連する資格をお持ちの方はCRC手当、看護師や臨床検査技師などをお持ちの方は医療資格手当、なども同様です。

もらえる給料の金額が同じ場合、ご自身の状況に適した手当がもらえる応募先を優先されても良いでしょう。

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2休日・残業(SMO・病院)

  • 休日出勤の頻度

土日出勤の頻度は病院・SMOによって異なります。土日に休みたい場合は慎重な選択が必要です。

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CRCの土日祝のお休み
CRCの応募先選びのアドバイス6
SMOの場合、糖尿病のクリニックを担当すると土曜出勤が多くなります。また、治験専門病院は土日出勤となっていることが多いようです。

医療法人やクリニックの場合、他の医療従事者と同じように土曜出勤が必須となっている場合が多いようです。

  • 残業の多さ

病院・SMOによって残業時間の多さは異なりますが、月平均10~20時間のところが多いようです。育児中などで残業ができない方は、応募できない場合が多いです。

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CRCの残業時間
CRCの応募先選びのアドバイス7
治験コーディネーター(CRC)の残業の量は日によって波があります。求められる条件として最も多いのは「残業時間が一番長い日でも対応できる」ことです。

保育園や学童の迎えの時間までに仕事が終わらなかった場合に、本人に代わって迎えに行ける人がいれば条件を満たします。

そのような育児のサポートがない場合は、未経験者が治験コーディネーター(CRC)へ転職できる可能性は少なくなります。
CRCの応募先選びのアドバイス8
月平均の残業時間が5時間以内というSMOや、定時が~17時の病院もあります。また、育児中の方を周囲の人がサポートする体制が整っているため、残業が全くできなくても応募できる場合もあります。

3通勤時間、通勤手段(SMO)

  • 通勤時間

通勤時間は短いほうが良いです。病院と異なってSMOの場合、担当する施設によっては通勤時間が長くなったり短くなったりするため注意が必要です。

通勤時間を前もって確認する方法としては、
・主な提携施設の場所を確認する
・他の社員の平均の通勤時間を確認する
などがあります。

SMOの通勤時間は、東京や大阪などの人口が多いエリアは平均30分前後と短く、人口が少ない地方は平均40分前後と長くなっています。地方に住んでいる方は前もって面接で確認しておくと良いでしょう。

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CRCの通勤時間

  • 車通勤の可否

車通勤を希望される方も多いですが、認めていないSMOもあります。車通勤を希望される方は事前に確認しておきましょう。

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CRCの車通勤

4福利厚生(病院・SMO)

  • フレックスタイム制

出退勤の時間を柔軟に決められるフレックスタイム制があると働きやすくなると言えます。特に育児中の方にとっては仕事が終わったら早く帰ることができるため、あると嬉しい制度と言えます。

CHECKフレックスタイム制を取り入れている主なSMO

EP綜合
シミックヘルスケア・インスティテュート
ノイエス
アイロムグループ(アイロムアイロムECアイロムCSアイロムNA など)

  • 時短勤務

時短勤務制度の延長制度があると育児と仕事の両立がしやすくなります。子供が小さい時は予期しないアクシデントも多いため、時短勤務制度が延長できると柔軟に対応しやすくなります。

ただし、時短勤務制度を利用する条件として、一定年数の勤続期間が必要な場合が多いです。そのため、転職直後から時短勤務制度を利用しようと考えている方は注意が必要です。

  • 育児休業取得実績

育児休業取得実績が多いと、周囲に気兼ねなく育休を取得できます。

CHECK育児休業の延長制度がある主なSMO

EP綜合
シミックヘルスケア・インスティテュート
アイロムグループ(アイロムアイロムECアイロムCSアイロムNA など)
クリニカルサポート

  • 退職金

退職金は給与の一部を後払いする制度です。そのため、転職者にとっては退職金制度があるほうが有利とは一概に言えません。

退職金制度がなくても、その分が給与として前もって受け取れるのであれば、逆に有利と言えます。退職金の有無については、それほど神経質になる必要はありません。

5雇用形態

最初の半年や1年間は雇用形態を契約としている病院やSMOが多く見受けられます。正社員と契約社員を比較した場合、安心感があるため正社員のほうが人気です。

ただし、契約社員であっても契約期間終了後に正社員へと登用することを前提としている場合はそれほど心配する必要はなさそうです。多くのSMOは正社員への登用率が極めて高くなっています。また、契約社員のほうが残業や仕事のプレッシャーが少ないなどの理由で働きやすかったという声も聞かれます。

大学病院などでは3年や5年などの期間限定の雇用が多く見受けられます。この場合は期間が終わったら満了のため雇用が終了します。再び転職活動をする時には、以前より年齢が高くなっていたり、転職回数が増えたりして、苦労することがあります。

そのため、期間限定の雇用の場合は、期間が終わった後の身の振り方も考慮に入れておきましょう。

CHECK初年度の雇用形態が正社員の可能性が高いSMO

EP綜合

6教育研修

大手SMOは一定レベル以上の研修を行っています。研修期間が長い方が充実していると言えますが、地方に住んでいる育児中の人にとっては期間が長すぎると研修へ参加できない場合もあるため、自分の状況に適した応募先を選びましょう。

中小SMOや病院は導入研修の期間が少なく、OJT(現場での研修)が中心になるところが多いようです。

企業名 教育内容
シミックヘルスケア・インスティテュート 導入研修の期間は約2週間と長い。その後も各種勉強会・事例検討会・国内外学会参加を定期的に開催している。
EP綜合 インターネットを使用したeラーニングが特徴。人材開発グループに専任スタッフ、各支店・事業所に教育研修担当者を配置。
ノイエス 導入研修の期間は約2~4週間と最も長い。eラーニングも積極的に利用。その後は提携先の医療機関でOJT(現場での教育)中心。英語研修などグローバルに活躍できるCRCを育成。
アイロムEC 導入研修の期間は約3日間。その後はOJT(現場での教育)中心。1~2ヶ月に一度、定期的に本社でフォローアップ研修を開催。
アイロム 新卒などCRC未経験者の教育に定評あり。独自のCRC社内認定制度を設定。オーストラリアへの短期ビジネス留学も可能。
CRCの応募先選びのアドバイス9
治験コーディネーター(CRC)未経験者の方にとって、最初にきちんとした研修を受けられるかどうかは、応募先を選択する際の非常に重要な要素です。

特に臨床経験が少ない方は安心して仕事を覚えられる大手SMOを選ぶと、転職に成功する可能性が高くなると言えます。
CRCの応募先選びのアドバイス10
大手SMOの中でも、シミックヘルスケア・インスティテュート、EP綜合の2社は研修に対する評価が非常に高いため、安心して仕事を覚えられる環境が整っていると言えますよ。

仕事内容仕事内容から応募先を選ぶ

できる応募者は仕事内容から応募先を選びます。
仕事内容から応募先を選んでいる治験コーディネーター(CRC)

最後は仕事内容によって応募先を選ぶ方法について解説します。

治験コーディネーター(CRC)未経験者の方にとって、仕事内容で応募先を選ぶことは難易度が高い作業と言えます。

なぜなら、治験コーディネーター(CRC)の仕事内容をきちんと理解できている必要があるからです。そのため、仕事内容で応募先を選べられるようになれば、内定の獲得が期待できる状態であると言えるでしょう。

領域 資格

1領域(SMO・病院)

  • オンコロジー(がん)

困難も大きいがやりがいも高い領域です。現在、最重要とされている領域のため、治験コーディネーター(CRC)として最先端のスキルを身につけられます。臨床経験が豊富な看護師や、積極的にキャリアップをしたい方にとって魅力的な領域と言えます。

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オンコロジー(がん)領域の仕事内容

  • CNS(中枢神経系)

データの評価や信頼性確保が難しいため、治験のやり直しが多い領域です。現在、治験の主要な分野となっているため、看護師から臨床検査技師まで是非とも経験しておきたい領域です。

うつやアルツハイマーは女性でも問題ありませんが、統合失調症などは男性の治験コーディネー(CRC)が求められる場合があります。

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  • 糖尿病

オンコロジーなどに比べて求められる症例数が多いため、治験コーディネーター(CRC)は スピーディに試験を行うことが求められます。看護師だけでなく、管理栄養士も活躍できる領域です。土曜出勤が必要になることが多いです。

  • アレルギー

シーズンが限られていることが多く、治験も簡単であることが多いため、臨床経験が少なくても無理なく行える領域と言えます。

2資格(SMO・病院)

  • 看護師

多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。

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  • 臨床検査技師

多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。

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  • 保健師

多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。

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  • 薬剤師

多くのSMOや病院へ応募が可能です。

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  • 管理栄養士

一部のSMOや病院へ応募が可能です。

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  • 臨床工学技士

一部のSMOや病院へ応募が可能です。

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  • MR

一部のSMOへ応募が可能です。

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  • 臨床心理士

一部のSMOへ応募が可能です。

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  • CRA

多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。

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質問よくある質問とみんなの回答

Q
治験コーディネーターの就職先の選び方。
A
質問者さまの住んでいる地域等にもよりますが、SMOを選択するうえでいくつかポイントがあります。

SMOにはクリニックに強い企業と、大学病院等に強い企業があります。

私の勤めていたSMOはクリニックに強かったため、提携数のクリニックが多く、様々な疾患における治験を経験することができました。また、一人で多くの施設を掛け持ちすることも多かったため、移動が多かったです。(午前中はAクリニック、Bクリニックに移動して、午後は別の場所のCクリニックに移動、など)私にとっては移動が多いことで気持ちを切り替えたり、息抜きもできたので割とよかったかなと思っています。

一方、大学病院等に強い企業ですと、基本的にはその病院に常駐してサポートを行っていくことが多いかと思います。ここでは比較的クリニックより重症疾患等を取り扱う場合が多いような気がします。ひとつの疾患について割と長く臨床試験を行う場合が多いため、経験する疾患数としては少ないかもしれません。

また、CRCとして円滑に業務を行うには院内スタッフとの関係性はかなり重要になってきます。常駐型のSMOだと、院内スタッフさんと一度いい関係を築きさえすれば、CRCとしてはその後も働きやすくなるでしょう。逆に言うと、そこで関係性をうまく築けなければ所詮CRCは病院にとっては外部の人間ですし、その後働きづらくなります。その点の人間関係においては、新しい人間関係を次々築いていくことはクリニックでも大変ですが、大学病院よりかは気は楽かと思います。

以上のことを参考に、自分の優先したいこと(様々な数多くの疾患数を経験したいのか、重症疾患を経験したいのか、常駐型なのか、移動型なのか、給与面、転勤の有無)を整理して、各企業の強みは何なのかを考えつつSMOを選択するとよいかと思います。
Q
大手SMOと中小SMOの違いは何でしょうか。
A
複数社の企業、いわゆる大手及び中小のSMOでの就業経験よりお答えします。

CRCとしての就業スタイルは、大手・中小の間に大きな違いはありません。

教育体制(特に新人教育)では、大手の方が組織化・体系化されており座学研修や資料は充実しているケースが多い反面、OJTではひとりの新人に大勢の先輩CRCが関わるため粗雑な面があるかもしれません。中小では、座学の充実度は社ごとに差がありますが、会社全体で新人を育てようとする意識が高く、個々の能力に応じたきめ細やかな教育体制をとっている傾向があるようです。

また、いちCRCとして働く上での会社組織との関わりについては、大手は“出来上がったレールに乗って仕事をする”という安心感がる反面、例えば新しい発想で取り組みたい場合や疑念や不満が生じた場合にその声が届かないことがしばしばです。中小は、組織内の風通しがよくコミュニケーションが取りやすい反面、時として一個人が他に及ぼす影響力が大きくなりすぎ混乱を招くこともあり得ます。これらは本業界に限ったことではないことは言うまでもありませんが。

近年、大手・中小の区別なく合併・吸収合併が繰り返され、業界内再編が行われる一方、独自の社風や特色を売りに新規設立されたり、合併することなく成長を続ける企業も見受けられます。

ご質問の趣旨からは外れるかもしれませんが、転職活動では、「大手」「中小」という区別に着目して検討する方法もありますが、SMO業界では、企業規模とは関係なく特色とこだわりを持って取り組んでいる会社もたくさんありますので、将来をも見据えて少し違った着眼点で検討してみるのもいかがでしょうか。
Q
未経験から治験コーディネーターへ転職するときに必要な資格が違うのはなぜ?
A
大学病院や研究所で働いている多くの治験コーディネーターは、癌経験のある看護師や、薬理の知識が豊富な薬剤師の比率が高くなっています。なぜなら、大学病院や研究センターなどで行われている治験の多くは、癌や循環器などの高難易度疾患の領域だからです。そのため、高難易度疾患の治験を多く受託しているSMOは、治験コーディネーター未経験者を採用する場合、癌や循環器などの領域の経験がある看護師を好む傾向があります。

癌領域の経験がある看護師と病院で働いたことがない栄養士が、癌領域の治験に携わるために必要になる研修のスケジュールを比較してみましょう。

・癌領域の経験がある看護師
導入研修→病院でOJTを受ける→癌の治験に携わる

・病院で働いたことがない栄養士
導入研修→カルテ研修→生活習慣病の治験が行われている病院でOJTを受ける→生活習慣病の治験に携わる→癌領域の研修を受ける→癌の治験が行われている病院でOJTを受ける→癌の治験に携わる

このように癌の経験がある看護師のほうが、病院で働いたことがない栄養士よりも早く癌領域の治験に携わることができます。

つまり、癌や希少疾患の治験を多く抱えているSMOは看護師や薬剤師の優先順位が高くなり、癌や希少疾患の治験をあまり手がけていないSMOは看護師や薬剤師の優先順位が低くなります。

そのため、治験コーディネーター未経験者が応募するために必要な資格や経験に差がでるわけです。

ちなみに、現在のアンメットメディカルニーズ(まだに有効な治療法が確立されておらず、強く望まれているが、医薬品などの開発が進んでいない治療分野における医療ニーズ)の多くは癌です。そのため、現在の治験の主流は癌領域であり、多くの治験が積極的に行われています。そのため、今後、画期的な新薬(ブロックバスター)が続々と出てくることが期待されています。

以前、主流であった生活習慣病領域については、主な新薬の開発は終わっており、今後、画期的な新薬が出る余地は少ないと言われています。現在、進行している生活習慣病のパインプラインを見ても、現在の薬効とそれほど変わらない薬が多くなっています。

よって、癌や希少疾患の治験は有害事象の発生率が高く、対応に薬理や疾患の知識が必要になるため、看護師や薬剤師が重宝されるのに対して、生活習慣病などの治験は有害事象の発生率が低く、多数の症例を効率よくたくさん集める必要があるため、看護師や薬剤師でなくても対応できるわけです。

ただし、仮に無資格であったとしても治験コーディネーターの経験が豊富にあり、勉強熱心な方であれば、高難易度疾患の治験にも携われるようになれると思います。
Q
中小企業のSMOのメリットは何?
A
中小企業のSMOの主なメリットは主に以下の5つです。

1)早く出世できる

中小企業のSMOのほうが年功より能力で評価されやすいです。また、離職率が高いことも多いため、周囲よりも能力を発揮できれば大手SMOより早く、リーダーなどの裁量の大きな仕事に携われる可能性があります。そのため、中小企業のSMOは人事考課やマネジメントなどの業務を早く経験したい人に向いていると言えます。

ただし、リーダーなどに出世しても、年収は期待したほど上がらないことが多いようです。

2)成長を実感しやすい

中小企業のSMOは数年で会社の規模が倍近くに大きくなる可能性があります。社員が増えるにつれ、給与制度や福利厚生なども整っていくことが多く、自分だけでなく会社の成長も同時に実感できる機会があります。

ただし、必ずしも会社の規模が大きくならない場合もあるため注意が必要です。

3)経営者視点が身につく

中小企業のSMOに所属している治験コーディネーター(CRC)は、社長などの経営者と話す機会が多くあります。経営者が何を考えているのか、どのように会社を経営しているのかなどを学ぶことができます。その結果、経営者視点をもって働くことができるようになります。

ただし、経営者視点をもつことに興味がない場合は、そのような機会を活かすことができません。

4)濃厚な人間関係を構築しやすい

中小企業のSMOに所属している社員の数は多くありません。そのため、社員同士が親しくなりやすく、困ったときに助けあえる濃厚な人間関係を構築しやすいです。また、職場の雰囲気はドライではなくアットホームになりやすいです。

ただし、濃厚な人間関係が逆にストレスになることもあるため、人間関係に疲れやすい人は周囲と適切な距離を保ちながら働くことを意識されても良いでしょう。

5)医療資格がなくても応募できることがある

中小企業のSMOは給与が低く福利厚生も整っていない場合が多いです。そのため、看護師や臨床検査技師などの医療資格を所持されている方が、中小企業のSMOに転職されることはとても少なくなっています。

中小企業のSMOは看護師や臨床検査技師などの医療資格者をほとんど採用できないため、医療資格を所持されていない方を治験コーディネーター(CRC)として採用していることがあります。医療資格を所持されていない方は、そのような応募先を見つけて応募すれば、治験コーディネーター(CRC)へ転職できる可能性があります。
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