
治験コーディネーター(CRC)の応募先を、どのように選べば良いかを解説します。
「治験コーディネーター(CRC)へ転職する決意はできたけど、どこへ応募すれば良いか分からない」と悩んでいる人が多いようです。
「最初に見つけたらから」「なんとなく」などの曖昧な理由で応募先を決めてしまうと、転職に失敗する可能性が高くなります。最悪の場合は、早期退職なんてことになってしまう場合も・・・・。
そうならないように、応募先をどのように選べば良いか、徹底的に解説します。
治験コーディネーター(CRC)の応募先を、どのように選べば良いかを解説します。
「治験コーディネーター(CRC)へ転職する決意はできたけど、どこへ応募すれば良いか分からない」と悩んでいる人が多いようです。
「最初に見つけたらから」「なんとなく」などの曖昧な理由で応募先を決めてしまうと、転職に失敗する可能性が高くなります。最悪の場合は、早期退職なんてことになってしまう場合も・・・・。
そうならないように、応募先をどのように選べば良いか、徹底的に解説します。
求人が無い場合は当然ですが応募ができません。まずはどのSMOや病院が求人を行っているかをきちんと調べましょう。
何名の募集かを調べます。募集人数が多いほど、内定を取れる確率が高くなります。事前に人数を把握できると戦略的に転職活動を行えるため、治験コーディネーター(CRC)への転職を成功させやすくなります。
求人票の必要な資格の欄に自分の医療資格が記載されているかを確認します。病院の場合、応募資格が薬剤師などに限定されていることが多いようです。
また、管理栄養士は応募できる求人が限られるため、念入りにチェックしておきましょう。
一般的には治験コーディネーター(CRC)未経験者は30~39歳前後まで、治験コーディネーター(CRC)経験者は45~55歳ぐらいまでが選考に通過しやすいようです。
ただし、年齢が高くても管理職経験があるなどご経歴が優秀な場合や、応募者が少なく採用に困っているエリアでは応募できることがありますので、事前に問い合わせて確認されると良いでしょう。
応募条件として臨床経験2年以上、もしくは臨床経験3年以上としているところが多いようです。
ただし、一部の病院・SMOでは臨床経験2年未満でも応募を受け付けていることもあるため、臨床経験が2年未満の場合は事前に問い合わせて、応募できるかどうかを確認しておきましょう。
応募条件が治験コーディネーター(CRC)経験が●年以上となっている場合、未経験者は応募できません。別の求人を探しましょう。
多くのSMOの場合、入社時に本社で研修を行います。研修の期間はSMOによって異なり、短い場合で1泊2日、長いと3週間に及ぶこともあります。
この研修への参加は必須となっていることが多いため、自宅から通えないエリアで研修が行われる場合、宿泊して対応する必要があります。もし、育児などの事情で宿泊できない場合は応募できません。
大手SMOの導入研修の場所・期間 | ||
企業名 | 研修場所 | 期間 |
EP綜合 | 東京と最寄りの支店 | 3~4週間(東京で1週間、最寄りの支店で2~3週間) |
シミックヘルスケア・インスティテュート | 東京 | 2~3週間 |
ノイエス | 東京 | 1~2週間 |
アイロムEC | 最寄りの支店 | 3日 |
アイロム | 最寄りの支店 | 3日 |
コロナの影響により東京で研修を行わない応募先が増えています。
コロナ以降はWEB会議システムを利用して、東京ではなく所属の支店や自宅などで研修を行う応募先が増えています。そのため、東京で研修を受けられない人も選考に通過できる可能性があります。
多くのSMO・病院は選考の途中で試験を行います。試験は性格を調べるものと、知能や知識を問うものに分かれます。その他にも作文やレポートの提出を求めるSMO・病院もあります。
中途採用の場合、SMO・病院は内定を出すまでに1~3回の面接を行いますが、応募者は面接回数が少ないほうを優先的に選択することが多いようです。
在職中の方は面接を受けるために有給を取得したり、シフトを変更したりするなどのスケジュール調整をする必要があるため、面接の回数が少ないほうが無理なく転職活動が行えると言えます。また、選考の結果が早く分かるため、転職活動の見通しが立てやすくなります。
面接が複数回あるほうが多くの情報を得られるため、応募先をじっくりと選びたい方にとっては良い面もあると言えますが、そのような応募者は非常に稀です。
面接回数が1回の場合が多いSMO
・EP綜合
自分に適した会社や病院をどのように見つければ良いのでしょうか?
こちらでは、応募予定の会社・病院について、前もってチェックしておきたい5つの項目を解説します。事前にチェックをしておけば、自分に適した会社・病院かどうかが分かるはずです。
規模は基本的には大きいほど良いと言えます。特に治験コーディネーター(CRC)未経験者にとっては、小さい規模のSMO・病院を選ぶ必要性は低いと言えます。なぜなら、労働条件や福利厚生、教育体制など多くの面が規模の大きさに比例して良くなるからです。
ただし、治験コーディネーター(CRC)経験者の方にとっては規模が小さいSMOへ転職したほうが「給料が上がる」「役職があがる」など労働条件が良くなる場合があるため、規模が小さいSMOを狙う選択肢もあると言えます。
病院の場合は規模が大きくても雇用形態が非正規になったり、福利厚生が制限されたりする場合があるため注意が必要です。
自宅から通える範囲に事務所があるほうがおすすめです。治験コーディネーター(CRC)は担当施設へ直行直帰することが多いため、事務所へ通う頻度は少ないです。
とは言え、自宅から通える範囲に事務所があると、そこで打ち合わせや事務作業などができるため、自宅から近い場所に事務所はあったほうが利便性は高いと言えます。
担当するエリアの治験コーディネーター(CRC)数は多いほうが良いと言えます。なぜなら、色々な先輩から指導を受けられるうえに、急な休みなどの時にもスムーズに応援が来てくれる可能性が高くなります。
逆に治験コーディネーター(CRC)数が少ないと、教えてもらう先輩が限られてしまうため、治験コーディネーター(CRC)としてのスキルアップが滞ってしまったり、急な退職者が出た時に、業務量の増加に対応できなかったりします。
職場の雰囲気は主に所属企業、担当施設、上司の3つによって変わると言えます。雰囲気は保守的、自由、効率的、まったりなどがあり、それぞれに一長一短があります。
上司は選べないことが多いですが、応募先は選べるため事前に雰囲気を知っておくと、自分の性格に合った応募先を知ることができます。
初年度の給与は転職先を選ぶ際に重要な要素となります。前職の年収を維持したいと考える応募者も多いようです。SMO・病院によって提示される給与は異なるため、事前にある程度の把握ができると、無駄の少ない転職活動ができると言えます。
給与は初年度の金額だけではなく、上昇幅も考慮しましょう。特にSMOは病院と異なって、給与の上昇幅が大きい場合が多いです。
仮に初年度の給与が低くても上昇幅が大きければ、長期的に考えればもらえる金額は多くなります。目先のことばかりではなく、長期的な視野で応募先を選択することも大切です。
一人暮らしをされている方は、家賃手当や住宅補助の分だけ給料が上乗せされることになります。他にも、扶養家族がいらっしゃる方は扶養・育児手当、CRC認定やGCPパスポートなどのCRCに関連する資格をお持ちの方はCRC手当、看護師や臨床検査技師などをお持ちの方は医療資格手当、なども同様です。
もらえる給料の金額が同じ場合、ご自身の状況に適した手当がもらえる応募先を優先されても良いでしょう。
病院・SMOによって残業時間の多さは異なりますが、月平均10~20時間のところが多いようです。育児中などで残業ができない方は、応募できない場合が多いです。
通勤時間は短いほうが良いです。病院と異なってSMOの場合、担当する施設によっては通勤時間が長くなったり短くなったりするため注意が必要です。
通勤時間を前もって確認する方法としては、
・主な提携施設の場所を確認する
・他の社員の平均の通勤時間を確認する
などがあります。
SMOの通勤時間は、東京や大阪などの人口が多いエリアは平均30分前後と短く、人口が少ない地方は平均40分前後と長くなっています。地方に住んでいる方は前もって面接で確認しておくと良いでしょう。
車通勤を希望される方も多いですが、認めていないSMOもあります。車通勤を希望される方は事前に確認しておきましょう。
出退勤の時間を柔軟に決められるフレックスタイム制があると働きやすくなると言えます。特に育児中の方にとっては仕事が終わったら早く帰ることができるため、あると嬉しい制度と言えます。
時短勤務制度の延長制度があると育児と仕事の両立がしやすくなります。子供が小さい時は予期しないアクシデントも多いため、時短勤務制度が延長できると柔軟に対応しやすくなります。
ただし、時短勤務制度を利用する条件として、一定年数の勤続期間が必要な場合が多いです。そのため、転職直後から時短勤務制度を利用しようと考えている方は注意が必要です。
育児休業取得実績が多いと、周囲に気兼ねなく育休を取得できます。
退職金は給与の一部を後払いする制度です。そのため、転職者にとっては退職金制度があるほうが有利とは一概に言えません。
退職金制度がなくても、その分が給与として前もって受け取れるのであれば、逆に有利と言えます。退職金の有無については、それほど神経質になる必要はありません。
最初の半年や1年間は雇用形態を契約としている病院やSMOが多く見受けられます。正社員と契約社員を比較した場合、安心感があるため正社員のほうが人気です。
ただし、契約社員であっても契約期間終了後に正社員へと登用することを前提としている場合はそれほど心配する必要はなさそうです。多くのSMOは正社員への登用率が極めて高くなっています。また、契約社員のほうが残業や仕事のプレッシャーが少ないなどの理由で働きやすかったという声も聞かれます。
大学病院などでは3年や5年などの期間限定の雇用が多く見受けられます。この場合は期間が終わったら満了のため雇用が終了します。再び転職活動をする時には、以前より年齢が高くなっていたり、転職回数が増えたりして、苦労することがあります。
そのため、期間限定の雇用の場合は、期間が終わった後の身の振り方も考慮に入れておきましょう。
初年度の雇用形態が正社員の可能性が高いSMO
・EP綜合
大手SMOは一定レベル以上の研修を行っています。研修期間が長い方が充実していると言えますが、地方に住んでいる育児中の人にとっては期間が長すぎると研修へ参加できない場合もあるため、自分の状況に適した応募先を選びましょう。
中小SMOや病院は導入研修の期間が少なく、OJT(現場での研修)が中心になるところが多いようです。
企業名 | 教育内容 |
シミックヘルスケア・インスティテュート | 導入研修の期間は約2週間と長い。その後も各種勉強会・事例検討会・国内外学会参加を定期的に開催している。 |
EP綜合 | インターネットを使用したeラーニングが特徴。人材開発グループに専任スタッフ、各支店・事業所に教育研修担当者を配置。 |
ノイエス | 導入研修の期間は約2~4週間と最も長い。eラーニングも積極的に利用。その後は提携先の医療機関でOJT(現場での教育)中心。英語研修などグローバルに活躍できるCRCを育成。 |
アイロムEC | 導入研修の期間は約3日間。その後はOJT(現場での教育)中心。1~2ヶ月に一度、定期的に本社でフォローアップ研修を開催。 |
アイロム | 新卒などCRC未経験者の教育に定評あり。独自のCRC社内認定制度を設定。オーストラリアへの短期ビジネス留学も可能。 |
困難も大きいがやりがいも高い領域です。現在、最重要とされている領域のため、治験コーディネーター(CRC)として最先端のスキルを身につけられます。臨床経験が豊富な看護師や、積極的にキャリアップをしたい方にとって魅力的な領域と言えます。
データの評価や信頼性確保が難しいため、治験のやり直しが多い領域です。現在、治験の主要な分野となっているため、看護師から臨床検査技師まで是非とも経験しておきたい領域です。
うつやアルツハイマーは女性でも問題ありませんが、統合失調症などは男性の治験コーディネー(CRC)が求められる場合があります。
オンコロジーなどに比べて求められる症例数が多いため、治験コーディネーター(CRC)は スピーディに試験を行うことが求められます。看護師だけでなく、管理栄養士も活躍できる領域です。土曜出勤が必要になることが多いです。
シーズンが限られていることが多く、治験も簡単であることが多いため、臨床経験が少なくても無理なく行える領域と言えます。
多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。
多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。
多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。
多くのSMOや病院へ応募が可能です。
一部のSMOや病院へ応募が可能です。
一部のSMOや病院へ応募が可能です。
一部のSMOへ応募が可能です。
一部のSMOへ応募が可能です。
多くのSMOや病院へ応募が可能です。ただし、一部の病院では応募ができない場合があります。