CRCになるのに学歴は関係ありますか？

SMOのCRCとして働いている者です。

私の会社では、国立大卒の方もいれば、専門学校卒の方もいらっしゃいますよ。

学歴よりも、前職でどのような仕事をしていたのか、その経験がCRCとしてどう生かせるのかということが重要であるように思います。

《CRCばんく》の利用者のデータでは、最終学歴が専門・短大卒の方より大卒の方ほうが、治験コーディネーター（CRC）へ転職しやすくなっています。転職しやすくなっている主な理由は、「一般常識がある」「マナーが良い」「文章力が高い」などです。

ただし、その差はわずか5%前後と小さいですから、あまり神経質になられる必要はありません。

最終学歴が院卒の方も専門・短大卒の方より、治験コーディネーター（CRC）へ転職しやすくなっています。しかし、意外に思われるかもしれませんが、大卒の方よりは転職しづらくなっています。

転職しづらくなっている主な理由は、「年齡が高い」「正社員・正職員の経験が少ない」「コミュニケーション力が劣る」「希望年収が高い」「プライドが高く扱いづらい」などです。


以下の記事も参考にしてください。

https://crc-bank.com/crcnoqa#qa42
（専門・短大卒よりも大卒のほうが治験コーディネーター（CRC）へ転職しやすいでしょうか？）
https://crc-bank.com/crctocranochigai#b5
（CRCは専門・短大卒でもなれる）

CRC（治験コーディネーター）になるにあたって、学歴は全く関係ないとは言えませんが、必須条件ではありません。重要なのは、学歴よりもむしろ実務経験や資格、そしてコミュニケーション能力です。

学歴よりも重要な要素

◆ 医療系の資格: 看護師、薬剤師、臨床検査技師などの医療系資格を持っていると、CRCとして採用されやすい傾向があります。これらの資格を持っていることで、医学や薬学の基礎知識、医療現場の経験があるとみなされるためです。
◆ 臨床経験: 病院やクリニックなどでの臨床経験は非常に重要です。患者さんとのコミュニケーション、医療従事者との連携、医療現場の知識など、CRC業務に役立つ経験を積んでいることが評価されます。
◆ コミュニケーション能力: CRCは、医師、看護師、治験参加者、製薬会社など、多くの関係者と連携しながら業務を進めるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
◆ PCスキル: データ入力や資料作成などでPCを使用する機会が多いため、基本的なPCスキルは必要です。
◆ 英語力: 外資系の製薬会社が関わる治験では、英語の資料を読んだり、海外の関係者とコミュニケーションを取ったりする場面があるため、英語力があると有利になる場合があります。

学歴が考慮される場合

◆ 未経験の場合: 医療系の資格や臨床経験がない未経験者の場合、大学卒業程度の学歴が求められることがあります。これは、基本的な知識や学習能力があるとみなされるためです。
◆ 高度な専門知識が求められる場合: 特定の疾患領域や専門性の高い治験を担当する場合、修士号や博士号などの高度な学位が求められることがあります。

まとめ

CRCになるために、必ずしも高い学歴が必要というわけではありません。医療系の資格や臨床経験、コミュニケーション能力など、実務に役立つ要素の方が重要です。未経験の場合は、ある程度の学歴が考慮されることもありますが、それ以上に、CRCとして働く意欲や適性、コミュニケーション能力などが重視されます。

もしあなたが現在、医療系の資格や臨床経験がない場合でも、CRCを目指すことは可能です。まずは、CRCに関連する書籍を読んだり、研修に参加したりして、知識を深めることをお勧めします。また、CRCの求人情報を見て、どのようなスキルや経験が求められているのかを把握することも役立ちます。