鬱（うつ）病を患っていても治験コーディネーター...

ご質問の「うつ病でも治験コーディネーターとして働くことは可能か」についてですが、一概に「可能」「不可能」と断言することは難しいです。個々の状況や病状の程度、受け入れ側の企業（SMO）の考え方など、様々な要因が関係してくるからです。

以下、考慮すべき点をいくつか挙げさせていただきます。

◆ 病状の程度とコントロール状況: 現在の病状がどの程度か、治療によって症状が安定しているかどうかが重要です。業務に支障が出るほどの症状がある場合は、まずは治療に専念することが大切です。
◆ 業務内容とストレス: CRCの仕事は、患者さんや医師、製薬会社など多くの関係者と関わるため、コミュニケーション能力や調整能力が求められます。また、治験のスケジュール管理や書類作成など、細かな作業も多く、ある程度のストレスは伴います。ご自身の病状と照らし合わせて、業務内容が負担にならないか検討する必要があります。
◆ 企業（SMO）の理解とサポート体制: CRCが所属する企業（SMO）によって、精神疾患に対する理解やサポート体制は異なります。面接などで、病状について正直に伝え、企業の理解や配慮を確認することが重要です。
◆ 就労環境: 残業時間や休日出勤の有無、職場の雰囲気なども考慮すべき点です。無理のない範囲で働ける環境を選ぶことが大切です。

上記の点を踏まえ、以下のようなステップで考えてみてはいかがでしょうか。

1. 主治医と相談: まずは主治医に、CRCへの転職を考えていることを伝え、意見を求めてみましょう。病状や体力面から、就労が可能かどうか、どのような点に注意すべきかなど、専門的なアドバイスをもらえるはずです。
   
2. 自己分析: CRCの仕事内容をよく理解し、ご自身の強みや弱みを分析してみましょう。看護師経験は大きな強みになりますが、コミュニケーション能力や調整能力、事務処理能力なども自己評価してみましょう。
   
3. 情報収集: CRCの求人情報を集め、応募要件や仕事内容、企業の情報を比較検討しましょう。企業のウェブサイトや口コミサイトなども参考にすると良いでしょう。
   
4. 面接で相談: 面接の機会があれば、病状について正直に伝え、企業の理解や配慮を確認しましょう。就労時間や業務内容、サポート体制などについても質問し、不安な点を解消しておきましょう。
   
   焦らずに、ご自身のペースで進めていくことが大切です。まずは治療に専念し、体調が安定してから転職活動を始めることをお勧めします。